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カブス監督ジョー・マドンのオーダー決めの心得

現在、首位を独走しているカブス。その監督はレイズでも名監督として名を馳せたジョー・マドン。彼がスタメンのオーダーを決めるにあたっての考えをESPNが記事にしています。

ジョー・マドンは常に野球の常識を根底から覆続け、現在MLB屈指の名監督として今年も首位を走るカブスの指揮をとっている。大胆な守備シフトを敷き始めたのがいい例だ。ここ数年、より多くのデータを使っての分析が発達したことにより、野球の常識が変わってきている、そして現在、マドンはスタメンのオーダーの考え方を変えようとしている。

火曜日のマーリンズ戦にて、ここの所2番を打っていた主砲ブライアントに休養日を与えたこの試合、ルーキーながらパワーヒッターとして活躍しているコントレラスを2番に起用した。

マドン曰く、

「私は2番にパワーヒッターを常に置いておきたい。去年まで行っていた8番にピッチャーを置くことは今年からはしていない。なぜなら、7番打者が敬遠され8番のピッチャーで勝負されることが非効率であると気づいたからだ。」

マドンは月曜日までの試合で、今シーズン72通りものオーダーを組んでおり、これはブレーブス、カージナルスに次いで3番目に多い数字である。ちなみに去年ワールドチャンピオンになったロイヤルズは去年1シーズン合計で73通りだった。

「これは私の考えだ。中にはオーダーを頻繁に変えることを好まない人がいるが、私には理解できない。」

現在、カブスはメジャー4位のOPSを誇る。各打順ごとの成績を見てみると(9番を除く)、ほとんどの打順で平均以上のOPSを誇り、特に1、4、5番はトップ5にランクしている。一方で2番(20位)と7番(25位)は平均を下回っている。今年、2番に今年FAで加入するも精彩を欠いているヘイワード、7番にはラッセルが入っていたが、ここにきて2番に右の主砲でMVP候補ブライアントを起用している。

ブライアントはここまで2番で142打席に立ち、OPS913を誇っている。6月23日までわずか1試合でのみだった2番で

のスタメンがそれ以降28試合にて起用されている。さらに、下位に下がったヘイワードはここにきて調子を取り戻しつつある。

これまで、2番はチーム打撃ができミート力が高く盗塁のできる選手を置くのが定説だったが、TORのドナルドソンやLAAトラウトなど長距離砲を置くチームが増えている。こういう分析などを使って、次々と新たな革命を巻き起こすメジャーの姿勢を未だOPSすらろくに使わない日本のプロ野球も少しは見習って欲しいと思う。

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